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最近流行りのクラウドファンディングで、茨城県水戸市の納豆ご飯専門店『令和納豆』で企業側と支援者でトラブルが起こっているようです。


1万円を寄付すると600円の納豆定食『一生涯無料パスポート』を提供するというリターンで1000人以上の支援者を集め、目標の300万円を大きく上回る1200万円以上の資金を集めることに成功しました。


しかし、いざその一生涯無料パスポートを利用してみると、複数人の支援者がパスポートを没収されてしまったということです。


理由は規約に違反したためとのことで、

・毎回無料パスポートばかり使って有料の定食を注文しなかったため。

・メールでのアンケートの内容が不誠実だったため。

・店舗スタッフに罵声を浴びせたため。

・入店時や会計待ちの列に割り込んだため。

・退店時に店の看板を破損させたため。


などが理由として挙げられているようです。


中には、

・『無料パスポートがまだ届かないのですが詐欺じゃあないですよね?』と問い合わせがあり、将来ネットにクレームを書き込む恐れがあり、令和納豆に害を及ぼす恐れがあるため。

という人もいたみたいです。

(最後のはホントならかなりヒドイ(;´д`))



企業側からの言い分としては、とにかく規約にある『信頼関係の構築が難しいとこちらが判断した場合』は有無を言わさずパスポートを没収させてもらう❗

てな感じのようです。


これだけ見ると支援者に対しては、かなり厳しい対応を強いているように見受けられますね。


そもそもアンケートの使い方にものすごい違和感を覚えました。


アンケートというのは、お客様からの意見や苦情などを改善につなげていくのが本来の趣旨のはずです。

自分の意にそぐわない客をあぶり出し、切り捨てるツールに使っているのはどうなんでしょう?



『信頼関係の構築』を目指すなら、そういう客がもしいたとしても、いきなりクビを切るのではなく、再度趣旨を説明したり、警告を出したりして、それでもなお、客の態度が変わらなかったら初めて没収する、みたいな。ワンクッションは必要だったのではと思います。


企業側も『弁護士に聞いたら今回の没収については何の問題もありません。』と言っているようですが、そもそもこんなトラブルが起こること自体がマイナスイメージにつながっているのがもったいない。


名産品の納豆を通して『地方創生・地域活性化』を目標に掲げている崇高な取り組みで、健康にもよい納豆を広げようというアイデアはすごく良いと思うだけに、このようなトラブルはかなり『もったいない』と感じますね。



ちなみに問題の利用規約ですが、アンケート回答義務や無料メニュー以外の注文義務等の明記自体はないようです。(来店時に初めてその旨の説明をしているようですが。)


ようは全て企業側が

『こいつ、ダメだ。信頼関係の構築ムリ❗没収❗』

と少しでも判断すれば有無を言わさず没収できるシステムとなっているのが現状のようです。


かなり企業側に主導権がある『信頼関係の構築』のようですね。


所有権とかの問題は大丈夫なんでしょうかね?



アイデアは非常に良いのに、この令和納豆の対応(システム)のせいで、『水戸納豆』自体のイメージがどんどん悪くなるかも知れないのがいたたまれないですね。


納豆生産農家さん達が本当にかわいそう❗(泣)




確かに客寄せパンダとしてのインパクトは凄かったですが、そもそも『1万円で一生涯無料❗』というのにもムリがあったと思います。


せめて『1万円で1年間無料』とか『一生涯無料ですが2回に1回は有料メニューを頼むこと』とか、いくらでも良い考えがあったのではと思います。





ちなみに今回のこのトラブルではありませんが、我ら株主優待族も同じようなことが当てはまるかもしれません。


たとえばすかいらーくの株主優待をもらったら、私の場合、とりあえず優待券でタダ飯を頂くことがほとんどで、端数の数百円とかだけ自腹で払う感じです。

悪い言葉で言うと、いわゆる『優待乞食』というやつです(すみません(^.^)笑)


中には『優待券ばっかり使うのも悪いから、たまには自腹で払おう』という殊勝な株主さんもいるかもしれませんが、ほとんどの株主さんは優待券で無料食事という権利を行使しているんじゃないかと思います。


確かに株主優待券は企業側にとって大きなコストになり、場合によっては利益を圧迫する要因になりますので、重要なファクターであるのは間違いありません。


しかし、企業側もタダ飯を食われるのは承知で優待券を発行しているわけですので、『優待券で無料で飯を食う』という行為自体は何の問題もないわけです。

その代わり株主として、当然その企業のファンになりますし、長期保有して固定株主になることで企業を応援したいと思うようになるわけです。


私はポリシー上やっていませんが、クロス取引を使って『一瞬だけ株主』となり優待を頂いている人もたくさんいるわけですが、それはそれで全く悪くありません。


現状そういうシステムがある限り、それを利用するのは全く問題ないわけですね。


企業側がそれが嫌なら、優待を廃止、改悪したり、任意の日に権利日を設定するなど対応すればよいだけです。



ある意味『株主優待』で『信頼関係が成り立っている』と言っても過言ではありません。



しかるに、令和納豆の社長さんが記者の質問に対して回答している言葉の中に、


『今回の支援を『無料で定食を食べられる権利』としか思っていないような方がいます。無料対象の食事だけをして、スタッフが話しかけてもコミュニケーションを取っていただけない方がいます。私たちを飲食店スタッフとしか見ていないのでしょうか。~』


と言っています。


『無料で定食を食べられる権利』としか思っていないような方』も当然いるでしょう。


黙ってゆっくり食事したいので店内でスタッフに必要以上に話しかけられるのは・・・(特にコロナの今は。)


『飲食店スタッフとしてしか見ていない』って、飲食店スタッフ以外の何者?
(特に私のようなパスポートを持っていない『一般客』からしたら。)



企業側(特に社長)と支援者のお互いの考え方の熱量の差が今回のトラブルの原因ですね。

(そもそも企業側の要求通り支援者は1万円を出しているわけですので、無料というのはおかしいんですが。)


社長さんが言うのは、

『信頼関係』=『こちら側の要望に沿える人だけを集めること』

になっちゃっていませんか?


そういうトラブルがもしあったとしても、その上でなおかつお互いが歩み寄って、初めて『信頼関係』というものができていくんですよね。



【結論】

『私がもし令和納豆の支援者だったら秒殺でボッシュート❗❗❗((TДT )号泣)』



支援者はムリですが、納豆は大好きですので、いつか自腹で令和納豆の定食を食べに行きたいなと思います。(*´ー`*)
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